麻婆豆腐
いまや世界的な料理となり、日本でも大変ポピュラーな麻婆豆腐ですが、(私も好きです。)
なぜ麻のババァと書くのか疑問に思ったことありませんか。
それはですね・・・

辛亥革命(1911)より20年ほど前、中国は四川省の成都という町に「陳」という姓の婆さんが住んでいたそうな。この陳婆さんは豆腐を作って売っていたのですが労働者相手にお惣菜のようなものも売っていたらしい。このとき売っていたのが「麻婆豆腐」というわけで陳婆さんのオリジナル料理でこれが大ヒットしたのであります。
それでなぜ「麻婆豆腐」なのかということですが、陳婆さんの顔には「あばた」があり、「麻」という漢字には中国語で「あばた」という意味があってごく自然に「あばたのある婆さん」の作った料理ということで「麻婆豆腐」と呼ばれるようになったんだそうです。

料理なんてものはいつ、だれが考え出したのかわからないものがほとんどですが、中にはこんな風にわかっているものもあるんですね。一地方のひとりの人間が考えたものが普遍的なものになるんですから料理も人類に貢献する偉大な発明ということになりますね。

ついでですが、日本の饅頭(まんじゅう)を作って世に広めた人の名前もわかっているそうで、これは日本人かと思いきや以外にも日本に気化した中国人で「林浄因」という人だそうです。

それにしても、陳婆さんの顔に「あばた」があったことに感謝しなければなりませんね。陳婆さんの作った豆腐料理ということで「陳婆豆腐」ということにでもなっていれば、我々現代日本人はこの料理のことを「チンボ豆腐」と言わなければならないハメにおちいっていたところです。
文・santacross2000
典拠 司馬遼太郎著「街道をゆく」第20巻「中国・蜀と雲南のみち」
一部、品を落としてしまったことを司馬先生に深くお詫び申し上げます
戻る

●追記

その後、LinkのところでHPを紹介している新井君よりメールをいただきましたのでその一部をご紹介いたします。 
麻婆豆腐は四川・成都に行った時に食べて本場の味に病みつきになり、「陳麻婆豆腐の素」というのを買ってきて以来、我が家では定番の一品になっています。その後も、我が家では四川の麻婆豆腐の素等は常備しています。その辛いことに加えて本場同様に山椒の粉をかけると、舌がしびれる味で、これは日本の麻婆豆腐とは全く違いますね。本場の四川料理はとにかく旨かったです。「担々麺」や「重慶の火鍋」(これも常備状態だが、辛すぎてなかなかたべられない)など、とにかく何でも最高でした。