アメリカのスシ(特にフロリダ)と言うと日本のスシとはずいぶん事情が違っていて
にぎりよりも巻物が主流です。そこで日本では知られざる、マイアミの思わずゲゲっと
いうような(あっとおどろくタメゴロウ的)巻きズシをご紹介していきます。
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California
roll

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(カリフォルニアロール) マイアミというより全米でもっともポピュラーな巻物。マイアミでの基本的なスタイルはアボカド、きゅうり、カニカマ(かにのかまぼこ)が中身で裏巻き、ゴマがふってあるもの。(裏巻きというのはノリが内側でご飯が外側になった巻物)私は特にうまいとは思いませんが、これがなぜアメリカ人に受けるのか不思議です。
Spicy
Tuna roll

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(スパイシーツナロール) 鉄火巻きなのですが中にキムチの素が入っている。スシにはわさびというものがあるのになぜキムチの素をいれなければならないのかよくわかりませんが、要するにマイアミのお客さんの好みなのでしょう。悪くはありませんがやはり私はわさびのほうがいいです。
JB roll
(ジェイビーロール) JBはJapanese Bagelの略 生のサーモンとクリームチーズを裏巻き(こちらでは巻物というと裏巻きが多い)にしたもの。外側にはゴマをふってある。スシめしにクリームチーズ、妙な取り合わせである。もしかしたらミスマッチというやつかもしれない。
Miami roll
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(マイアミロール) 上述のJB rollにアボカドを加えたもの。名前の由来は感覚的なもので特に意味はないらしい。店によって呼び方が違うかもしれません。
Tempra JB
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(テンプラジェイビー) これまた上記JB rollの変形で丸ごとテンプラにして揚げたもの。皿には八つぐらいに切って盛ってある。
これをスシと呼ぶべきかどうか、う〜ん。
California
Eal on Top

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(カリフォルニア イール オン トップ) その名の通りカリフォルニアロールの上にうなぎがドンとのせてある。東京辺りのおスシ屋さんにはうなぎはあまりおいてませんがアメリカではとてもポピュラーです。冷凍パックの中国産が主で、解凍すればOKというやつです。これは結構人気アイテムのようですが、私はやっぱり、うなぎはそのままうな重がいいですね。
Rainbow roll
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(レインボウロール) これもカリフォルニアロールの上に(周りにというか)マグロ、鮭、はまちが交互に巻き付けてあり、さらに各さかなの間に薄く切ったアボカドをはさむ。マグロの赤、鮭のピンク、はまちのベージュ色?、アボカドの黄と緑で見た目はきれい。虹のようなということでこの名。多分これを考えた人は日本の「手綱ズシ」からヒントを得たのだと思います。これも非常にポピュラー。
Salmon Skin roll
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(サーモンスキンロール) その名の通り鮭の皮を焼いて巻いたもの。たいていは裏巻き。
店によってキューりを入れたり、ネギが入っていたり、まさごを外側に付けていたり、といろいろです。最後に煮つめを上からかけます。
Crazy roll
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(クレージーロール) 基本的にはサーモンスキンロールと同じですが、+うなぎも入っている。うなぎと鮭の皮を一緒くたにして巻いたもの。クレージーロールとはよく言ったものでんな。 私はこの手の巻物をひそかに「くそみそロール」と呼んでいます。味噌もくそも一緒って感じじゃないですか。
Dragon
roll

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(ドラゴンロール) これもまた裏巻きなのですが中身はうなぎときうり、ところによってえびの場合もあります。巻き揚げた後さらにアボカドをスライスしたものを外側に巻き付けてあります。アボカドの黄色と緑で芋虫のように見えるところからキャタピラーロールということもあるようですがマイアミでは一般にドラゴンロールが普通です。ドラゴンというのは中にうなぎが入っているからでうなぎを竜にたとえているんですね。
はて、どんな味がするんでしょ。
Spider roll
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(スパイダーロール) 裏巻き、外側にマサゴ。中身はソフトシェルクラブです。ソフトシェルクラブは唐揚げにしてあります。かにの足が蜘蛛の足のようなのでこの名がありますが、ドラゴンにしてもスパイダーにしても食べ物に付ける名前とは思えませんね。お味のほうはどうなんでしょ。
Shrimp
Tempra
roll
(シュリンプテンプラロール) その名の通り、えびのテンプラ入りです。店によってマヨネーズが入っていたりします。これもまた、日本の感覚でいうとスシとはいえないでしょうが、意外といけます。裏巻き
Captain
Crunch Roll

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(キャプテンクランチロール) サーモン、白身、アスパラ、クリームチーズ、カニカマを太巻き状に巻きパン粉をつけてカツにしたもの。仕上げにツメを塗る。人気アイテムのひとつ。ボリュームたっぷりではあるが非常に高カロリー。これを一本ひとりで平らげる。太るわけだ。これはもうすしの概念を超えている。日本の職人さんが見たらぶったまげるだろうなぁ。
Volcano roll
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(ボルケイノロール)volacanoは火山の意味。マサゴ、えび、貝柱、カニカマ、たこ、白身魚などのクズをマヨネーズで和え、さらにそれをオーブントースターで表面がきつね色になるまで焼いたものを(グラタンのような感じ)、巻物を切って並べたその上にのせたもの。巻きズシの上にグラタンをかけたようなものを想像してもらえたらよいと思います。溶岩が噴出した火山のようなのでこの名が付いたのでしょう。ボリュームもかなり合って高カロリー、高コレステロールの典型みたいな料理です。
Pizza Sushi

(ピッツァすし)これまた変り種。巻物の上にモッツァレラチーズ(mozzarella)をのせてオーブンで焼いたもの。この場合下の巻物はJBロールですが、店によって違うかもしれません。クリームチーズといい、モッツァレラチーズといい、こってりとしたものが好きですね、こちらの人は。これじゃ太るわけだ。これもやっぱり醤油とわさびをつけて食べるんですかね。いったいどんな味がするんでしょ。
Texas roll (テキサスロール)この呼び名は店によってまちまち。中身は単純でビーフの照り焼きです。大抵は焼肉のように薄くスライスしたビーフを照り焼きのタレをつけて焼いたものを入れます。かたちは裏巻であったり、中巻きであったりといろいろです。これこそスシの形をした食べ物であって本来の意味でのスシとは言えませんね。だいいち調理した牛肉を入れるのであれば何も酢めしを使う必要はないわけでむしろ普通のご飯のほうがいいのではないでしょうか。こんなものまで出さなければならないマイアミのおスシ屋さんは大変ですね。
番外編
Spicy Kanisu スパイシーカニ酢???
カニ酢といってもカニカマで、桂むきしたきゅうりで巻いたもの、中心は主にアボカド、マサゴである場合が多い。これにキムチの素をつけた物。同じくスパイシー酢の物というのもあるらしい。やたらとキムチの素を使うのがマイアミのすし屋の特徴である。(あるいは上述のシラーチャ) スパイシーオクトパスなどというのも同じ。
Tuna Tataki 日本にもマグロの湯引き、づけなどというのはあるがマグロのたたきというのはあまり聞いたことがない。豪快にざくざくと切るのではなくすしネタよりも薄く斜めに切る。これをポン酢でいただくそうである。人気アイテムのひとつであるらしい。
Usuzukuri 薄作りといえば、ふぐなど高級料理の感があるがマイアミではマグロ、はまち、鮭などが主流。
マグロ・はまちなどを薄作りにしてチマチマと食べたいとは思わないが、生魚の苦手な外国人となるとこの方が食べやすいのか、なんとなく気持ちはわからないでもないが・・・
Sashimi マイアミでは刺身も一切れづつ注文できる。マグロ一切れ、鯛一切れといった具合。文化・習慣の違いとはいへ刺身を一切れづつ注文というのはしみったれた感じがするものである。
Nigiri にぎりは二巻だしではなく一巻だしである。変ったところではアボカドのにぎりなんてのがある。一巻でアボカドひとつが丸々買える位の値段である。そんなものにぎりで食いたいとは思わないのである。
呼び名や内容に関しては各店によって多少の違いがある場合があります。マークをクリックすると画像を見られます。
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こぼれ話

マイアミの日本レストランの歴史は80年代初頭全米的に日本食がブームになった頃から本格的に始まったといえるのではないかと思います。1980年、わずか一軒だった日本レストランも今ではマイアミとその近郊を合わせて100件前後あるのではないでしょうか。しかし、マイアミには日本人人口が少ないためもありそのお客さんの9割以上、場合によってはほぼ10割が日本人以外です。そのせいかどうか、和食のマナーはあまり伝わっていないようです。 以下、よく見る光景。
  • 席につくなり使いもしない割り箸を割り、ドラムスティックよろしくチャンチキチャンチキコップや皿をたたいて遊ぶ。親がまずやって子供に教えていたりする。彼らはナイフとフォークでそんなことは絶対にやりません。それを考えれば、箸だって同じことだと気がつくはずですがねぇ。
  • 醤油を必要以上に使う。小皿に醤油をなみなみ注いで寿司や刺身を浸して食べる。食べ終わった後を見るとやはり小皿に醤油がなみなみ残っている。いっぱいだった醤油さしの醤油が半分以上なくなっている。
  • 寿司を頼んで上の魚だけしか食べない。日本では「追いはぎ」といっておすし屋さんに嫌がられます。それなら最初から刺身を頼めよ。
  • これも似ていますが、巻物を頼んで中身だけを取って食べる。あとに残るのは穴のあいた巻物である。
  • 寿司のカウンターに座っているお客さんが大きな音を立てて鼻をかむ。これはいやですねぇ。
  • 味噌汁の中にご飯を入れて食べる。日本の常識としてレストランでやることではありませんね。ちなみに日本人はご飯に味噌汁をかけます。
  • 上のことに関連しますが、ご飯に醤油や照り焼きソースをかけて食べる。これもね、日本では外出先でやると品が下がる。
  • 日本茶に砂糖を入れて飲む。紅茶に砂糖を入れるのと同じ概念なのでしょうが、見ているだけで胸が悪くなります。
  • 寿司や刺身をナイフとフォークで食べる。箸が使えない外人さんは仕方がないこととは思いますが、それにしてもナイフまで使うことはないと思いますが・・・ 木製のゲタが傷だらけ。     あ〜あ
  • 味噌汁をスプーンを使って飲む。これはマナー違反とは言いがたいですが、どうもぴんとこない。ちなみに英語表現では、スープは食べるものであって飲むものではありません。      ○ eat a cup of miso soup X drink a cup of miso soup