楊枝のお話
日本の楊枝というのは大抵片方だけが尖っていて反対側には二本の溝が彫ってある。これ何のためかご存知ですか? おそらく、昭和三十年代後半に少なくとも小学生以上だった人の中には、ご存知の向きも多いのではないかと思います。
中にはこんな説明を受けた人もいませんか・・・

「二本の溝のうち端から二番目の溝で折り、残った溝に楊枝の先端をおいて箸置きのようにして使うため」

言われてみるとなるほどと納得してしまいそうですが、使った楊枝を箸と箸置きの如くうやうやしくテーブルの上に置く人なんていると思いますか?
実はこれ、「ある偉い評論家の先生」という人が後からこじつけたことらしいですね。本当のところは単なる飾りなんです。しかも日本の伝統工芸「こけし」をデザインしているんですよ。
私の子供のころは(歳がバレる)「こけし楊枝」と言って売っていたものです。
初めて作られたのは昭和三十六年、中谷文男という、当時楊枝メーカーを経営していた人だそうです。
日本では年間700億本生産され、その20%が欧米や東南アジアに高級品として輸出される。原木のほとんどは北海道産の白樺。イタリア辺りではレストランに日本製が置いてあれば高級店だと言うことです。(私はイタリアに行ったことがないので本当かどうか実は知りません。)

それにしても昭和三十年代にあんな細い楊枝に溝を彫るという高度な技術を小さな楊枝メーカーでさへ持っていたということは注目すべきで点で、しかも日本のものには品質にバラつきがない。
そこでこの技術の高さと日本人の細やかな気配りで日本は高度成長を成し遂げたのだと前出の「評論家先生」が講演会で話し、あの溝の意味も説いて回ったという事らしいですね。

皆さん、日本人であることに誇りを持ちましょう!

2004年8月4日 掲示板に次のような書き込みがありました。
楊枝のこけしは単なる飾りじゃないような気がします。
楊枝置きです。実際そう使っています。
みんながそう使えばそれがほんとうになるでしょう☆
皆さんはどう思われますか。
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